告白
「俺は、もしかして小瀬さんが告白やめようと考えてるのかと、すごく怖い。」


「怖い?」


「怖いよ。
すごく怖い。
違うなら今考えてる事教えてくれ。」


私の右手を両手で包み込むように握る。


その手が微かに震えている。


本当なんだ。


本当に怖いんだ。


「うちの家と違うなって思ってたの。」


私も話そう。


話せなかった時と、もう違うんだから。


「それは違うだろう?
どこの家だって違う。」


不思議そうな清水くん。


「うち普通のサラリーマンの家なの。
だから釣り合わないなって。」


「えーと、なんかうちの事大金持ちとか思ってるなら、違うからな。
普通だから。」


全然普通じゃないよ、清水くん。


「私釣り合ってないよね。」


「よかった。」


うん?


釣り合わない方がいいの?


「釣り合わないって事は、付き合うつもりなんだろ。
ホントによかった。
告白止めて付き合わないって事じゃないから。
もし、小瀬さんが釣り合わないって思うなら、早く結婚してこのうちにお嫁さんにきてよ。小瀬から清水になって。」


私、今日一日で、何度結婚って言われてるんだろう。
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