告白
「清水くん。」


「うん。」


「清水くん。」


「うん。」


告白しようとしてるのに。

言葉がつまる。


心臓がドキドキしすぎて、痛い。


涙がでそうになる。


きっと清水くんは、告白受けてくれるって、わかってるのに。


「清水くん。」


「うん。」


待っていてくれるのに。


今までの中学三年間の事が頭に浮かんで、言葉にならない。


手紙の返事がもらえるなんて、考えてもいなかったよ。


それから、手紙が続いていくなんて。


こんなにも、あなたを好きになるなんて。


卒業式、告白しようとしてたんだよ。


卒業式、ふられる覚悟していたんだよ。


手紙の相手が私だって知らせようとしたんだよ。


まさか、知っていたなんて。


私を好きになってくれただなんて。


本当に、奇跡みたい。


清水くん、私の気持ち聞いて下さい。


頑張って顔を上げて、清水くんの瞳を見つめる。
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