告白
「………好きです。」
やっと出た声は、小さな小さな声。
目に留まっていた涙が、あふれて頬をつたっていく。
やっと、やっと言えた。
体中の力が抜けていく。
ふふ…、私こんなにも体に力入ってたんだなー。
あれ?
清水くんが動いてない。
固まった?
「清水くん?」
声をかけると、瞬きを何度もしてる。
「何だよ、それ。」
えっ、何かまずかったの?
「可愛いすぎ。
もう勘弁して。」
両手で顔を隠し、下を向く。
手の隙間から、顔が赤いのがわかる。
よく見ると、耳も、うなじも、首も赤い。
もしかして、私の告白でそんなに赤くなってるの?
あの王子様と言われて、親衛隊までいた清水くんが?
本当に私の事好きなんだ。
嬉しい。
嬉しい。
嬉しい。
どうしよう、嬉し過ぎて、もう、どうしよう。
あぁ、赤くなってる清水くんが可愛くて、どうしよう。
抱き着いてもいいのかな?
なんか、清水くんをギュッとしたい。
していいかな?