告白
「それ着ていつも寝てるの?」


「うっうん。」


あれ、なんか幸治くん様子が?


「昨日そのベッドで寝る時着てたの?」


「そうだけど。」


「そう。」


黙ってしまった幸治くん。

なんか雰囲気が変わった?

「奈津美、お兄さんの言う通りだから。」


何が?


「奈津美。」


幸治くんに抱きしめられ、ゆっくりと後ろにあったベッドに優しく倒される。


「簡単に男を部屋に入れちゃだめだよ、奈津美。
何されても文句言えないよ。」


私を見つめて、甘く囁く。

「簡単じゃないよ。
幸治くんだからだよ。
部屋に男の人入れたのは、兄たち以外、幸治くんが初めてだよ。」


「嬉しいよ。
でも奈津美、俺が最初で最後だよ。
俺以外の男はこの部屋に入れちゃダメだよ。」


頭をゆっくりとなでられ、幸治くんの手が髪の毛にからまる。


「それに、幸治くんに何されても文句なんてあるわけないよ。」


紅茶色の瞳が大きく開かれる。


「もう、奈津美は俺をどうしたいの。」


幸治くんの顔が近く。


えっ、えっ、これって、キス?


また頬?


目つぶる?


つぶらない?
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