赤い愉楽
奥田はそう言って
怜奈を抱きしめる。


背の高い奥田の
胸にうずまり

何も言えなくなる怜奈。



「今までのことは全て忘れるんだ。
辛いことも悲しいことも全部忘れて


私と生きてほしい」



怜奈は笑顔のまま奥田を見つめる。


そしてゆっくりと怜奈は
唇から言葉を発する。



「私はワタヌキがどこにいるかわかったの」

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