赤い愉楽
「あの悪魔の学園にきた身寄りのない子供たちは
私に従うしかなかったんですよ」



薄笑いを浮かべながら
奥田は怜奈に近付く。


磔にされた怜奈は
なす術もなくうなだれている。



「今のあなたとあの子たちは
同じ目をしていますね」



絶望が漂うこの部屋。


ただ勝ち誇った暴君が
全てを従え佇んでいる。




「絶望に溢れた目は
いつ見ても美しいものだ」





復讐の思いを遂げられなかった怜奈は
悲しい囚人と化し


死刑台の上で処刑を待つばかり。


「ごめん…」


僅かに残る意識の中で
怜奈はつぶやく。
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