赤い愉楽
絶望と屈辱にまみれたみじめな死。





悪が生きながらえ
哀れな寡婦の


一途な思いは



砂の城のように
波打ち際でゆっくりと崩れ落ちていく。



「健康な日本人の内臓は
いい値段で売れました。


私は今や日本でも有数の
金持ちってわけです。


ふふふ…」




青ざめた顔に
歪んだ口を震わせ


奥田は狂気の所業を
行おうとしている。





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