赤い愉楽
手にした注射器を
奥田はじっと見つめる。


「何か知っていたらその場でこれを
突き刺そうと思っていましたから」



「…この悪魔」


かすれた声でやっと絞りだした怜奈の声。


その声も奥田の楽しみを
増幅させただけだった。


楽しくてたまらない様子の奥田。


「悪魔?よく言われますよ?


何百人もの内臓を
生きたまま取り出して


世界中に売りさばいているんですから」


奥田は怜奈にいたずらっぽくウインクする。


「内臓を取りすぎて
死んだドナーもたくさんいるんですよ…


秘密にしといてくださいね?」











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