赤い愉楽
「あなた、先生に秘密で部屋の中に
猫を飼ってるでしょ?」



僕は険しい顔で
白いネズミを睨みつける。



僕の秘密を知っているんだから
ひねりつぶした方がいいのか?




「誰にも言わないから
私に見せてくれる?


猫大好きだから」




そう言って白いネズミは
いたずらっぽく笑った。




その屈託なく笑う白いネズミは
エミという名前だった。




4号室に住んでいる。


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