赤い愉楽
たくさんの大きな手が
エミに覆い被さろうとするが


間一髪


エミは鬼軍曹の手首のひもを引っ張った。


鬼軍曹はこのために大人しくして
せっせと紐に傷を入れていたのだろう。


エミの力でも
紐は簡単に引きちぎられた。


そして鬼軍曹の腕が
普段僕を殴るときの数倍のスピードで動き


手下が一人吹っ飛んだ。


返す刀で
となりの男にパンチを繰りだす。


殴った拳が見えなかった。
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