赤い愉楽
平野は笑いだした。
その笑いは公僕にあるまじき


残酷なひきつり笑いだった。


まるで真実を突きつけて
苦しむ様を楽しんでいるようにも見える。


奥田は下を向き動かなくなった。



「整理して言いましょうか?


怜奈さんに自分の夫が
最悪の悪党だという真実を隠すために


奥田さんはワタヌキになろうとしたんですよ。


そして暗闇から抜け出せないクドーくんを
救うため


自分を殺させて復讐を果たさせようとした。


違いますか?」
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