赤い愉楽
下を向いたまま
遺品の本を見る怜奈。


2人の間には沈黙が流れる。


照れ隠しなのだろうか
怜奈は黙ったまま本に目をやった。


珍名記名辞典。





便所


珍しい名前が並んでいる。



四月一日


怜奈はその時驚いた顔をした。


本に書かれたある項目を凝視する怜奈。
手が少し震えている。


怜奈は本に書かれてあった
文章を読んで身体に戦慄が走った。
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