赤い愉楽

「あ、はい!えーと…」


中村巡査は注意深く報告書を読みあげて行く。


中村巡査の年相応ではない
高く子供っぽい声。


重苦しい内容と似つかわしくない
子供っぽい声が


オフィスに淡々と響いていく。


読み終えた中村巡査を
平野はじっと見つめる。


「中村巡査…」


平野が口を開く。
緊張した面持ちの中村巡査。


「なにか分かったんですか?」


中村巡査の問いに
平野はただ首を振る。


「分かりません」


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