茜ヶ久保マリネの若気の至り
フンと鼻を鳴らし、私は彼に向き直る。

「そういうあんたの体はどうなの?クラーケンの毒、受けちゃったんでしょう?」

「そうだね…」

猛々しい海竜の姿に似つかわしくない項垂れた姿で、リヴァイアサンは私を見る。

「命に別状はないけど、この分だと完全に毒を中和して、本調子に戻るまでには五百年はかかりそうだ…」

ならば最低でも五百年は、リヴァイアサンとの決着はお預けという事か。

私は海刀神を鞘に納める。

「決着?何を言ってるんだい…僕は君の剣だと言ったろう?それに…」

リヴァイアサンがフッと笑った。

「五百年も経てば、僕も歳をとる。その頃には僕も丸くなって、この海域の覇権になんて興味を失っているかもね…」

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