茜ヶ久保マリネの若気の至り
プスプスと白い蒸気を上げ、クラーケンは全身を焼き焦がされて深海へと沈んでいく。

明らかに致命傷だ。

辛うじて一命を取り留めたとしても、完全再生までに軽く千年は必要とするだろう。

それほどの重傷だった。

「ふぅ…」

海面に上がり、私は大きく息を吐く。

煮えくり返るような水温の海。

一週間もすれば水温は元に戻るだろうが…この近海に住む生き物達には悪い事をしてしまった。

「まったくだよ…」

背後から声が聞こえる。

リヴァイアサンだった。

「この広大な天空宮の海全域に、ここまでの影響を及ぼすとは…茜ヶ久保マリネ…げに恐ろしき存在だね…」

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