茜ヶ久保マリネの若気の至り
無意味と思われるサハギン狩り。

しかしいずれは、彼らを牛耳っている頭目も業を煮やして動きを見せる。

たかが人魚一人に縄張りを好きなようにされているのだ。

頭目にも面子というものがあろう。

私は奴が動きを見せるまで、ひたすらに雑兵を斬り続ける。

奴の面子を潰し続けてやるのだ。

それがこの天空宮の名を貶める事になったとしても。

茜ヶ久保マリネの名を地に落とす事になったとしても。

私が愛した海を取り戻す為ならば汚名は厭わない。

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