茜ヶ久保マリネの若気の至り
海の覇権を掌握せし者
サハギン狩りを終えた直後は酷く気分が悪い。

そもそも殺生とはそういうものだ。

真っ当な神経の者ならば、如何に小さな生命だろうとそれを奪った事、奪った己に対して嫌悪感を抱くし、そうでなければならない。

殺生に何も感じない、或いは愉悦を感じるようならば、その者は既に魂を闇に引き込まれている。

血の色と肉の感触に魅いられてしまった、『あちら側』の世界の住人なのだ。

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