茜ヶ久保マリネの若気の至り
凝縮されたようなリヴァイアサンの魔力が、更に濃密さを増した。

彼が得物を振り下ろした瞬間!

「!」

その切っ先から、蛇ほどの体躯の水竜が複数放たれ、私にその毒牙を剥いて襲いかかる!

「水の下位精霊の召喚か」

まさか得物に召喚の効果を付与するとは。

いや、リヴァイアサンの得物は奴の頭角そのものだ。

これくらいはやってのけて当然か。

しかし!

< 31 / 101 >

この作品をシェア

pagetop