茜ヶ久保マリネの若気の至り
一通り家の中の片付けと掃除を済ませる。

といっても、掃除したのは私じゃない。

下位精霊を召喚し、面倒な仕事は全てやってもらった。

何とか落ち着けるような環境に整えてから、私はソファに腰掛ける。

「……」

シンと静まり返った家の中。

今までの洞窟とは違う。

常に侍女がマリネ様マリネ様と付き纏い、一人になる時間は僅かもなくて。

とにかく窮屈な生活から逃げ出したかった。

女王の座は面倒だとすら思ったものだ。

それでもその責務を果たす為に、サハギンやリヴァイアサンと戦った。

己の身を呈して、仲間の人魚達を暴虐から護る為に。

しかし…。

< 51 / 101 >

この作品をシェア

pagetop