貴方が好きなの

「げっ!時間のこと忘れてた。アイ、あと3分じゃん。急げ!!」


教室に背をむけ、カバンを思い切り左右に揺らしながら走る。



下駄箱には冬夜の姿。


「冬夜。待っててくれたの?」


「うん。アイ、急げ!」


「冬夜も早く!」


なんて言っている間に既に下足だった冬夜は走り出す。


「言われなくても!湯川さんも早く!!」




キーンコーンカーンコーン。






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