貴方が好きなの
あまりにも中川が早く歩いていくから、諦めて追いかける。
「………………」
「………………」
どうしたらいいのか分からないまま、時間は流れていく。
「あっ…」
ほの暗い公園。
灯りが少ない場所なのに。
嫌でも視界に入ってくる、その公園の中には冬夜がいた。
冬夜はベンチに座っていた。
気配に気付いたのか、ふっ、っと冬夜と視線が絡まった。
「藍」
一瞬、冬夜が悲しそうな顔をした気がする。