サクラミチ。
「・・・ただいま」

涙を流しながら笑う鈴夏をみて、幸せなのだと感じた。
俺と二人の時よりも輝いている。 
俺より日向のほうが鈴夏を幸せにしてやれる。
俺は笑った。
頑張って…

「俺、帰るよ。」
「あ、うん・・・」 

太陽は窓の桟に足をかける。

「あ、そうそう。本題忘れてた。20日、浴衣で来いって愛奈が。」
「わかった。」

太陽はもう一回ほほ笑んで帰って行った。

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