サクラミチ。
太陽は鈴夏の家前で立ち止まり、鈴夏の部屋の方を見る。

「日向は、俺より鈴夏を幸せにできる、笑顔にしてあげるのか…」

フッと鼻で笑った。
その笑いは悲しさに包まれているように感じた。
紺色の空に星が瞬いている。 
太陽は上を向いて歩く。
透き通った流れ星が頬を伝う。
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