─Quality of love─
「はーい。どうぞー」
そう言って俺の前に置かれたティーカップの中には、何やら良い匂いがした。
「アップルティーを取り寄せたの」
そう言っておいしそうにティーカップに口を付ける実花に続いて、俺もアップルティーをすすった。
口の中に甘い味がじんわりとひろがり、喉にゆっくりと通っていく。
「おいしい?」
「うん、美味いね」
「よかったぁ」
大人びた顔立ちで、可愛らしく笑う実花。
ティーカップのなかの紅茶を見つめていると実花が俺の太股に手を置いた。
俺が実花の方をみると、実花は虚ろな瞳でこっちをみて、キスをした。
唇がゆっくり放れると実花は妖しげに笑い俺のシャツのボタンをゆっくり外していく。
今度は激しく舌がもつれあう。
そして重なり合いながらソファに倒れこんだ。