Alice Doll
まあ、アニメのアリスならきちんと最後まで見たのだが。
ちなみに言えば、映画の方も時間があればレンタルするつもり満々である。
「奏様」
「セリアか。どうした?」
ふ、と気がつけば、数メートル離れた先に、セリアが手を前で重ね姿勢良く立っていた。
セリアの呼びかけに振り向いた奏は彼女のもとへと歩み寄る。
「あ、由衣、由衣、由衣。今度来るときは秘密の場所教えてあげるよ」
無意識に奏を目で追っていた由衣は矢田部の声にはっと我に返った。
曰く、「今日のお礼」ということらしい。
そんな大した事はしてないんだけどなあ、と由衣は照れ臭く思いながらも、その言葉を甘んじて受けとめることにした。
心中、また奏に会えるかもしれないという気持ちがあったのもある。
「最近発見したばっかりなんだけど、すっごくキレイな場所なんだ」
見ると彼は屈託のない笑顔を浮かべている。
「そうなの? それは楽しみ」
「うん。遠野(トオノ)さんと東雲(シノノメ)先輩には内緒で連れってってあげるよ! あの二人、良い人なんだけど、こういうの興味ないから由衣が来てくれて嬉しいな!」
ちなみに言えば、映画の方も時間があればレンタルするつもり満々である。
「奏様」
「セリアか。どうした?」
ふ、と気がつけば、数メートル離れた先に、セリアが手を前で重ね姿勢良く立っていた。
セリアの呼びかけに振り向いた奏は彼女のもとへと歩み寄る。
「あ、由衣、由衣、由衣。今度来るときは秘密の場所教えてあげるよ」
無意識に奏を目で追っていた由衣は矢田部の声にはっと我に返った。
曰く、「今日のお礼」ということらしい。
そんな大した事はしてないんだけどなあ、と由衣は照れ臭く思いながらも、その言葉を甘んじて受けとめることにした。
心中、また奏に会えるかもしれないという気持ちがあったのもある。
「最近発見したばっかりなんだけど、すっごくキレイな場所なんだ」
見ると彼は屈託のない笑顔を浮かべている。
「そうなの? それは楽しみ」
「うん。遠野(トオノ)さんと東雲(シノノメ)先輩には内緒で連れってってあげるよ! あの二人、良い人なんだけど、こういうの興味ないから由衣が来てくれて嬉しいな!」