妹系男子。



―――



―――



公園に着いた



リン「…はぁっ……林さん!…」


息が切れていて声が出にくい



リン「林さん!!」


返事はない


リン「どこーっ?!」



辺りはだんだん暗くなる

やっぱり雨が降るのだろう



その前に



リン「林さん………秋穂ちゃん!!!」



思い切って叫んでみた


多分この時に俺の中の何かが開いた



リン「秋穂ちゃん!!!」


「……はい」



後ろから返って来た返事



リン「…え??」


振り返ると林さんが立っていた



アキ「その……先程まで公園にいて…、半分家に帰ってたの」


林さんは走って来たのか
顔を真っ赤にしていた



リン「…え、帰ってた??」


アキ「うん、大きな声がしたから」



そこでやっと自分がしたことを思い出す


みるみる顔が火照って行くのがわかった


回りが見えなくなっていた



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