妹系男子。
その女子は長い前髪と眼鏡の中から
こちらを見た
リン「…林さん!」
俺はハッとした様にその窓を覗いた
アキ「……鈴木君??」
林さんは床にうずくまっていた
こちらを見ることもなく
声だけで俺を確認する
リン「そうだよ」
ヨシ「……おい、麟太郎」
ヨシの声に振り向いた
「……麟太郎、麟太郎、麟太郎」
その女子は先程よりもうつむいて
うめく様に俺の名前を呼んだ
リン「……あの??」
「……迎えに来てくれたんだね」
リン「……えっ…」
「嬉しい、麟太郎」
リン「……あの…」
「やっと恋人ね!!」
俺は正直、げんなり来た
どうしたんだ、この人??
……ヤバい臭いがする
ヨシ「黙れ!」
ヨシが叫ぶとその女子はひるんだ
ヨシ「おい、麟太郎」