妹系男子。



その女子は長い前髪と眼鏡の中から
こちらを見た



リン「…林さん!」

俺はハッとした様にその窓を覗いた



アキ「……鈴木君??」


林さんは床にうずくまっていた

こちらを見ることもなく
声だけで俺を確認する



リン「そうだよ」


ヨシ「……おい、麟太郎」



ヨシの声に振り向いた



「……麟太郎、麟太郎、麟太郎」


その女子は先程よりもうつむいて
うめく様に俺の名前を呼んだ



リン「……あの??」


「……迎えに来てくれたんだね」

リン「……えっ…」


「嬉しい、麟太郎」

リン「……あの…」


「やっと恋人ね!!」



俺は正直、げんなり来た

どうしたんだ、この人??



……ヤバい臭いがする



ヨシ「黙れ!」

ヨシが叫ぶとその女子はひるんだ


ヨシ「おい、麟太郎」



< 550 / 713 >

この作品をシェア

pagetop