―黒蝶―
トラックに大きく描かれていたのは…

“黒蝶”


アタシの通り名…

そして、綺麗なクロアゲハが周りを飾っていた。



「どう?」

「どうって…?何コレ?」

「お前への餞別?」

「だって、一日だけでしょ?」

「あ~…まー、そうだけど」



すると、秋葉はアタシの手を取って言った。

「黒蝶の成長に拍手!!」


馬鹿みたいだけど、すごく嬉しい。

こんなことしてるのも、幼稚。


だって、最大のライバルとの決戦が明日なのに…

おかしいでしょ?

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