―黒蝶―

キキキキキィィィィィッッッッッ!!!!!!!!


バンッ!!


鈍い音が耳に響く、目の前には車。

何故だか頭が痛い。


「…っ」


起き上がると、自分でも驚いた。

知らない間に体が反応して、彼女をかばっていた。



彼女は驚いた表情を浮かべ、俺の元へと近寄ってきた。

「はあっ、はあっ…っつ!すいませんっ!」


彼女は必死に俺に謝る。

俺は「大丈夫」言おうとしたけれど声が出ない。


…あれ?目の前がぼやける。

その瞬間、俺は意識が途切れた―

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