―黒蝶―
彼女が幼なじみだって言うのを聞き、何かあると察知した。

「七瀬、今すぐコイツは忘れろ」


そう言うと、七瀬は

「言われなくても」


そう返した。でも、そんなのただの強がり。

声が震えてた。…頬を淡いピンクに染めていた。



嫉妬心が芽生えた。

会った事もない奴なのに、すごく邪魔に思える。



彼女が寝たのを確認するため部屋に行った。

七瀬はレイプ以来、男嫌いになり…

精神も弱くなってしまった。少し心に何か衝撃があればすぐ発作を起こす。


でも、今日は平気みたいだ。


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