―黒蝶―
「よぉ、黒蝶」


―浅田 緑?

何でココに?


美羽ちゃんはわからないので、キョトンとしている。


「美羽ちゃん、ゴメン、先帰って?」

「えっ、でも…」

「いいから。でも、このこと秋葉に言わないで」

「…はい」



美羽ちゃんは逃げるように去った。


「へぇ、一対一かぁ。俺、女相手にナメられてんのかなぁ?」



アタシはきつく睨んだ。

すると、彼はアタシに近づいて、髪に触れた。



「…綺麗な髪」

「―え?」

「壊してしまいたい」

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