ホタル



……………

「いない…」

コンビニまで走って来たので、軽く息がきれていた。

この前裕太がいたコンビニ前。雨だからか、そこには誰もいない。

「どこにいるのよ…」

息を整えながら、頭を抱える。


もしかしたら、今裕太は独りじゃないかもしれない。

あたしに会いに来たというのも、勘違いなのかもしれない。


…でも、万が一の可能性があるのなら。


唇を噛み締めて、あたしは再び駆け出した。

勘違いでも何でもいい。それでもあたしの直感が、身体を動かしている。

裕太に、会わなきゃ駄目だっていってる。


あの日の裕太の表情は、確かにSOSを出していたから。








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