幸せの条件
 土曜日に夏子から誘われ、コンサートへ出掛けた。

「夏子にこんな趣味があったとはね~・・・。」

コンサート後、2人でファミレスに入った。

「別にいいじゃん。」

夏子が確認のため広げたグッズをトートバックにしまう。

「そんなにいいかな?」

「え~。アイドルだよ?メンバー全員イケメンじゃん。」

「コンサートは楽しかったけど芸能人ってよく分からないわ。なにがいいの?」

「手が届きそうで届かないところ。あ~、さくらさんバカにしてる!なによ!」

「怒らないでよ。大丈夫よ。夏子が誰に夢中になるかは自由だもの。」

私は、アイスティーを飲んだ。
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