幸せの条件
 フィルムの出し方が分からなくて私は、そのままカメラを持って行き、やってもらった。

「すぐ現像する」と言うのでその場で待たせてもらう。

「・・・出来ましたよ~。」

店員から受け取り、駐車場に待たせておいた自家用車に乗った。

走る車の中で私は、写真を1枚1枚眺める。

花、空、山、川、そして・・・虹。

私の頬に涙が伝う。

あの笑顔でカメラを向ける友馬の表情、仕草が想像できた。

私のことをどんなふうに想い、なにを考えたのだろうか。

今夜も眠れない夜になりそう。

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