双子とあたし。
「「“ドッキリ!”でしたぁ。」」
双子は声を揃えてあたしに言った。
あたしは今にもこめかみの血管が切れそうだった。
「…こんのっ…―――」
あたしがキレ始めているのに気付いたのか、双子はあたしをなだめようとした。
「まぁまぁ、落ち着いてくださいよ。」
「…そうですよ、なんたって今日は何の日ですか?」
血まみれ…もどきの悠太が言う。
あたしも少し冷静を取り戻して考えた…――。
「あぁ!」
双子はにっこりとあたしに笑いかけた。