双子とあたし。
悠斗が大きなため息をついた。
そして悠太の方に振り返る――。
「俺と悠太、同じくらい大事だってさ。」
―――一体誰に話しているのか。
しかし、その疑問はすぐにわかることになる…。
「…なるほどね。」
さっきまで倒れていた悠太がいきなり起きた。
「えっ!ゆうたぁ?!」
あたしの声に応えるように右手を挙げる。
「はーい。こちらは“ゆうたくん”でーす。」
悠太は棒読み風に言った。
「――な…、なんで…生きて…?」
あたしは驚きを隠せないまま、目を何度も瞬かせる。
すると、どこからか悠斗は何かの看板らしきものを持っていた…――。
「―――っ!」
あたしはその看板に書かれている文字たちを見た。