双子とあたし。





あたしはため息混じりの、少し諦めたように笑う…―――。







―――でも、あたしは知ってる。







悠太も悠斗と同じ思いを抱いていること…――。







今まで一緒にいたからわかることなんだけど、





こいつら双子は行うことも、考えることもみんな一緒だった。





―――二人は気付いてるかな…?






きっと…、





二人の間には、あたしには覗けないなにかが二人を繋いでいるのだと思う。








だからさっき、悠斗が本音を言ったから悠太は嘘をついた。





―――順序が逆だとしても、悠斗は嘘をついたと思う。






二人にも、…そしてあたしにもわかりきっていることだから…。












< 19 / 290 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop