双子とあたし。
あたしはため息混じりの、少し諦めたように笑う…―――。
―――でも、あたしは知ってる。
悠太も悠斗と同じ思いを抱いていること…――。
今まで一緒にいたからわかることなんだけど、
こいつら双子は行うことも、考えることもみんな一緒だった。
―――二人は気付いてるかな…?
きっと…、
二人の間には、あたしには覗けないなにかが二人を繋いでいるのだと思う。
だからさっき、悠斗が本音を言ったから悠太は嘘をついた。
―――順序が逆だとしても、悠斗は嘘をついたと思う。
二人にも、…そしてあたしにもわかりきっていることだから…。