【完】白い花束~あなたに魅せられて〜


確かに言われた。



私以外見ていないし、他の子は女に見えない、と。



それが涼の言う“信じさせてやれるか”に繋がってくるんだと思う。



翔は態度でちゃんと現してる。



だったら私は?



涼が翔の杏里ちゃんに対しての対応を私に伝えてくる事の意味。



涼は普段こんな事、絶対に言わない。



あの会員制のバーで、業界人しかいないあの場所での出来事。


プライバシーに関わる事。



それを侵してまで言うのは、私を安心させる為。



だから『ありがとう、ごめん』伝えて席から立ち上がった。



不安になる事は当たり前だと教えてくれた涼。



珠璃と亜美奈に心配をかけて
榎本さんに、涼に甘えて
翔にあそこまで言わせた私。



うん。
信じる。



「不安になってまた立ち止まるかも知れねぇ。また揺らぐかもしんねぇ。だけどその時はこうやって寄りかかればいい」



最後穏やかに微笑んで私の頭を撫でた涼に『うん』素直に頷く。



私は信じれる。


< 337 / 410 >

この作品をシェア

pagetop