【完】白い花束~あなたに魅せられて〜
「…ん」
…………暑い。
灼熱地獄…
私は寝苦しさと、蒸し返した様な暑さで瞼を持ち上げる。
ガバッと起き上がりベッドから下りれば、タラリと垂れるのは汗。
…なんで冷房入ってないの。
もちろん閉め切った室内に扇風機なんてなくて、冷房が入ってないココは、かなり暑い。
とりあえず備え付けの冷蔵庫から、ミネラルウォーターを取り出し口に含んだ。
時計をチラリと見てもまだ朝の6時前。
まだ寝てからそんなに経っていない。
私の部屋に転がるのは大河。
ちゃっかりソファーを占領して寝ているのは、榎本さん。
昨日飲み倒したんだっけ…
まだ覚醒しきっていない頭を抱えて、ハッと思い出す。
携帯っ!
『…まだ、か』
ベッドサイドに置いてある携帯を開くけれど、翔からの連絡はまだ、ない。
ふぅっ溜め息を吐き、部屋の冷房を入れた。