【完】白い花束~あなたに魅せられて〜
「翔がお前に言わなかったのは、心配かけたくねーからだろ?」
心配…
「仁菜には焦ったり、悩んだりするダセぇ所なんか見せたくないんだろ」
『…それでも』
それでも言って欲しいって思うのは、私のわがまま?
全てを知りたい。
カッコイイ所も、悩んだり焦ったりするダサい所でも。
良いところも悪いところも。
幻滅なんてしない。
私は知りたい。
それが翔なんだから。
全てをひっくるめて、翔なんだから。
それを受け入れる覚悟はあるんだから。
「カッコつけなんだよ男ってヤツは。好きな女には」
“わかってやれ”呟く榎本さんにうんとは言えないけれど、翔にぶつけようと思う。
この気持ちを。
翔がそれで言ってくれる様になるかはわからない。
榎本さんの言う様に、心配かけたくないって言われればそれまでだけど。
言葉にしないと伝わらない思いがあるんだから。
言うだけ言ってみよう。
それが大事なんだよね?