【完】白い花束~あなたに魅せられて〜





部屋に1人、考える。
榎本さんの言葉と、自分の気持ちと、翔の事。



なんて言おうか。



言い方を間違えると責めた感じになってしまいそう。



恋愛って難しい。



恋は1人でもできるのに、恋愛は1人じゃできないって誰かが言ってたな。



…多分ガミさんか、朱璃だけど。



暗くなりだした外とは反対に明るい室内。
適度な冷風が私の髪を攫っては揺れる。



時刻は午後8時。
翔はまだ、来ない。



一体いつまで待てばいいのか、時間を聞いていれば良かったと、今更な後悔。



待つのはあまり好きじゃない。
会えるまでの時間が長く感じるから。



期待して待つ時間は長いんだよ。



それでもTVを点けないのは、杏里ちゃんとの事があるから。



あんな風に嘘と真実が入り混じるTVの芸能話に、一喜一憂して振り回されるのは嫌だから。



だから、考えるしかなくなる。
それで紛らわすんだ。


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