思う空*運命の人
ガチャッ
玄関の靴を見たら…
あれ?お母さんだけ?
いつもは父の方が早いのに。
「ただいま〜」
小さな声で言って、私はまず部屋に荷物を置いて、リビングに行った。
リビングに行くと母がまるで、死んでいるかのように床に座り込んでいた。
可笑しい…
可笑しすぎる…
母が帰って来てる事も、こんなに母が静かな事も。
この場の雰囲気までもが可笑しい。
そんな事を考えてると母が私に気づき振り返る…
まるで死人の目。