また、いつか。
「ハル先生〜」
今、私は美術の高校教師をやっている。
「ん?何?」
「先生ってどんな高校生活送ってたの?」
昔の私の雰囲気に似ている、ポニーテールの女子生徒から質問される。
「そうね〜っ…」
私は、窓からサッカー部が練習しているグラウンドを眺めながら答えた。
「…っ、先生が人生の中で一番たくさんの大切な人に出会えた3年間だったかな」
「何、何?その話、超気になる!!」
彼女は、目を輝かせながら私の話に食いついてきた。
「話、長くなるけどいい?」
「うん、全然いいよ!」
「そうね、先生がその大切な人たちに出会ったのはちょうどこの季節だったのよ」
今から、ちょうど10年前。
小学校3年生の夏だった、初めてキミに出会ったのは。