pure love

「市川っ!!」端っこでからかわれていた亮太がその場所から机を避けながらやってきた。
「ほーら旦那が来たで」夏はニヤニヤしながら私の耳元で呟いた。
「もー旦那て何よ」恥ずかしそうに夏に答えながら亮太を見た。

「一緒やな、グループ!!ずっと一緒に居れるな」私は満面の笑みで大好きな人に頷いた。
「もー本間にやばいな。俺、嬉しすぎてどうしよ」机をバンバン叩きながら興奮している亮太。
「なんやねーん。亮太、調子乗ってたら偉い目あうで」夏に忠告されても動じないでニコニコしている。
「別にええわ。今は嬉しいからそれで充分やし」
「ちっこの幸せものめー」夏は亮太の背中を叩く。

「羨ましいやろーあげへんで」亮太はニヤニさしいる。
「何をあげへんねん!!愛海やったらいらんでー」馬鹿にしたような顔で亮太に話しかける。

「そんなんやるか、ボケ。」舌わ、前につきだしながら夏に口の攻撃をする。
「腹立つな、ボケ~」私と葵はそれを見て笑っていた。

幸せすぎて幸せすぎてこの幸せが壊れるなんて思わなかった。
当たり前やんな。誰も未来のことなんか分からんよな。

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