不器用な僕等の唄を

この馬鹿を呼んだのは紘波なのに。

しかも、何?失恋おめでたパーティーって。

「阿久津ってなんだっけ…。」

そして、紘波もまた、あたしの心の傷を抉る真似をする。

「…クラスメート。」

「あぁ!確かに、雪比良兄とね。」

もう帰ろっかな。

悲しくて泣いてしまいそうなんデスが。

深く溜め息を吐くと、野田が、

「歓迎会は?一緒に回る約束したんじゃないの?」

もう雪比良の話題止めて欲しい。

「回らないでしょう?彼女がいるのに。」

フローリングに寝そべると頬から冷たい温度が伝わる。

「もう、やだ。」



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