不器用な僕等の唄を




野田は言った。

「…2人が一緒になったら、最強コンビにきっとなると思ったのになぁ。」

「いくら野田だからって怒るよ?」

「ごっごめんね!嫌みとかじゃなくて…。」

野田越しに笑う矢祇の顔が見える。

…あいつか。

何故、紘波の家の離れにいるのかというと、矢祇に連れてこさせた。

「これくらい良いだろ?こっちはわざわざ夜にトーコちゃんの失恋おめでたパーティーに出向いてやってんだからよ。」

「矢祇、今すぐ帰れ。」

睨みつけると、ケッと鼻であしらわれた。

さっきから静かな紘波はなにかをボケッと考えている。



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