不器用な僕等の唄を




「…系統同じにしたのか?」

肘掛けに座った雪比良が上に見える。

どうやら音楽室の長ソファーで寝ていたらしい。

「なに?」

「歌詞。」

起き上がり、雪比良の手元にある紙を見る。

グダグダな失恋歌。
今までよりリアルな感じの。

「…だめ?」

「別に良いけど。」

歯切れ悪く言う。

それに首を傾げれば、雪比良は冷たい瞳でこっちを見る。

「なんか、聞いてると泣きそうになる。」

「……どーも。」

ノロケか。
それ程、阿久津なんとかが好きですか。

大変だ。

涙が出てきそう。



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