濡れた体温ごと奪って
「翔ちゃん…私のつらく苦しい事を…一緒に背負ってくれてありがとう」
「……紗耶…」
「私一人だったらきっと…今どんな風になってるかわからないもん」
気付いたら私、翔ちゃんの家へ行って翔ちゃんに助けを求めてた。
一人じゃ苦しくて、どうする事も出来ないから…翔ちゃんに助けを求めた。
翔ちゃんは助けを求めてる私に手を差し延べてくれたんだ。
だから、私…傷付いてなんていないし…今、凄くほっとしてるんだ。