濡れた体温ごと奪って
「…がたがたうるせぇな」
「…きゃぁっ??!!」
一瞬目の前がぐらついたかと思うと、いつの間にか私は翔ちゃんに担がれてた。
な、何してっ?!
「やっ!!お、降ろしてっ!!翔ちゃんっ…やだっ!!」
「…暴れたら見えるぞ」
「…っ?!」
見えるって…下着…?!
翔ちゃんの馬鹿っ。
こんな…担ぐ様な抱き上げ方するからじゃないっ…。
「…あ、暴れたりしないから…降ろして…」
「あてにならねぇな」
私、雨で沢山濡れたのに、これじゃ翔ちゃんまで濡れちゃうよ…。