ティーン・ザ・ロック





嘘とか強がりなんかではなく、今は心からそう思っている。


私が泣くと、皆も辛くなるのを知っている。



彼らだって辛くない筈はないのに……。



だから、もう、泣かないって決めた。他人の事では涙を流す時もあるだろう。


でも、自分を慰める涙はもう必要ない。



私が泣かなくても、他の人達が泣いてくれるから。



それだけで私は救われた気持ちになれるから。





「ご両親は、強い娘を持てた事、さぞかし誇りになさっていたでしょうね…。


…私も一応は親だから分かるの…。


あなたは本当に愛されて来たのね…」




「……はい…!!」




人を愛して、愛されて。




その連鎖で人間は生をなして行く。



愛無しでは何も育たない事を学んだから。



きっと、あたしは、両親の様になって見せるんだ。




人に愛され、…裏切られても、それすら受け入れてしまう人に。




今、周りに溢れる愛情達が、きっとあたしを成長させてくれる。





「……改めて、お茶にしましょう。


葉瑠さん、またお手伝いして下さる?」



「…はい。勿論」



< 316 / 337 >

この作品をシェア

pagetop